僕たちの物語は ずっと続いていく

川o・-・)<妄想、それはいつも儚い



さてさてそれでは


予定外の外出で時間がなくなってきてるので−




久住小春デジタルブックスミラクルショットセレクション


の方への投票をば大急ぎで〜というトコロです。



とりあえず、第3位(3点)のミラクルショットは昨日付けの日記で発表しましたコチラ

ただアレはコメントと呼ぶにはあんまりなのでちゃんと説明しますと−
たまたま紺ちゃんのSweet Daysに掲載されたものと類似する構図だったって部分で、同じカメラマン故の因果とは思いつつも、紺ヲタ的には紺ちゃんとの「水鉄砲対決」を妄想せずにはいられなかったワケですケド…ただそこにいる小春ちゃんは実に素なカンジでその行為そのものを楽しんでいる風なのが実に心地よいなぁ〜って思えた、ってのが実際の選考理由です。
惜しむらくはこの背景が紺ちゃんの写真のように青い空だったらもっと良かったかなぁというカンジです。




▼第2位(4点)


降り注ぐ光は、命を輝かせる。
かつて命だったものでさえも。
その頬が感じているのは、無機なる物質の冷たさか、それとも命あるものの温もりなのか?
輝く瞳に溢れる命が、既にその答えを語っている。




夏の匂いが空気を支配し始めた頃−


今年もまた、親戚一家が我が家を訪ねてきた。


一家の一人娘の彼女は、名前に『春』の韻を持つ。けれども僕にとっては、毎年夏の訪れを知らせてくれる夏の少女だ。


我が家に比べればずっと都会に住んでいるハズの彼女だけれど、何故だかこの広いだけがとりえの木造建造物がお気に入りらしく、毎年我が家にいる短い時間は、そのほとんどを家の中で過ごしている。

夏の日差しと、木と草の匂いに染み入った命−その温かみを感じるかのように、彼女はそこに身を委ね、時の流れを緩やかに調和する。


「…ねぇ、ずっと家にいてさ、退屈じゃないの?」


心にもない質問。
おそらくは否定されるとわかっている愚問。
だけど、それを投げることで、今彼女にしか見えていない何かが、僕にも見える気がしたから、僕はあえて、罪を犯した。



「退屈…?」
「う、うん…」
「全然、退屈だなんて…だって、この木の温もりも、緑の匂いも、全部が小春にいろんなことを話してくれてるから…」
「あ…そう…なんだ」
「…変…カナ?」
「いや、えーっと…うーん…」
「変だよね、やっぱり…」


「変」なんじゃない。
きっと、ホントは彼女の方が正しいんだ。聞こえるべきものが聞こえ、見えるべきものが見えている。
彼女の心が、きっと。


「僕には聞こえないかな…その声」
「聞こえないの?」
「う〜ん…聞きたいなぁ、って」
「そう…じゃぁ、ね」


「こうやって…みて」

そう言って、板の間に体を預け、耳を押し当てる彼女。ためらうことなく、僕も彼女を真似てみる…
「こう…?」
「ん、そう」


「聞こえない?」
彼女はそう問いかけるケド…頬に感じる板の間の冷たさと、押し当てられた耳にざわめく無の心地悪さだけが僕の心を責め立てている。
これが彼女が聞こえているものなのだろうか?
こんなものが、彼女のあの穏やかな世界を与えているものなのだろうか?


「こうしてるとねぇ…」

「聞こえてくるんだぁ…命の歌が…」


僕にはわからない。
でも、彼女にはわかっている。


そう、それは真実。


彼女は天使なのかもしれないな、って、物凄く安易な答えを見つけてしまったりもしたけれど、それを言葉に訊ねたらきっと彼女は笑うだろうな。


「あったかいね…」

降り注ぐ日差しを浴びながら、彼女はつぶやく。温かくて暖かい、夏の日差しを感じながら−


そうか、そういうことなんだな。


彼女は笑うだろう。
だけど僕は、彼女が天使であると確信した。


春の名を持つ、夏の天使と−





▼第1位(5点)


憂いを微かに潜めた笑み−
少女という時間の全てが複雑にスパイラルする中で瞬間的に醸し出される表情
そのときそこにある心の色は、全てを超える少女の神秘−
それは少女という時のみが描き出せる奇跡の絵画




オレと久住は幼稚園の頃から小学校〜中学校と、今までずっと同じクラスだった。
まぁ、いわゆる“腐れ縁”ってヤツだ。


昔の久住は、オレたち男子と一緒になって外で遊んでることが多かったから、自然とオレは久住と一緒にいる時間が長くて、久住が傍にいることがオレにとっては当たり前みたいになっていた。


そんな久住が、中学に入ってからちょっとだけ変わったカンジがする。
うるさく走り回ってるのは昔のままだけど、オレたち男子とはあまり遊ばなくなって、休み時間なんかは同じクラスの女子どもと普通にダベってケラケラ笑ってるのがいつもの光景になっていた。


気がついたらオレは、遠くから久住を見ているコトが多くなっていた−


オレと久住が通ってた小学校は体育の授業はクラスみんなで一緒にやってたから、男子も女子も関係なく、授業というより一緒にドッジボールとかして遊んでるカンジだったけど、中学に入ってからの体育の時間は男子と女子が別々になった。
でも今日は、先生たちが緊急の会議とかで体育の時間そのものが自習みたいになってしまったので、男子も女子も一緒に体育館でダラダラと時間を過ごしている。


そんな中で、久住だけはなんだかしらないけれど、やたらと元気に体育館を走り回っていて
 

そんな久住を見たのはなんだか久しぶりってカンジだったから…オレはついつい久住の行動を目で追いかけていた。。。


そのとき−


「ねー、ターくぅん!久しぶりにドッジボールしようよぉ!」

久住がオレに向かって叫んできた−


って、久住のヤツ…よりにもよってオレの幼稚園の頃のアダナを大声で叫びやがって…


それはもう小学校高学年の頃にはとっくに封印されていた小さい頃のアダナ。中学生にもなってこんなガキみたいな呼び方をみんなの前で叫ばれちゃぁ、オレもたまったもんじゃない。


「ば、ばかやろぉ久住!変な呼び方とかすんなよ!」
「ばかってなんだよ!ターくんはターくんじゃん♪」


クラスの男子も女子も、みんなオレの方をみてニヤニヤしてる。
オレはますます恥ずかしくなって、しどろもどろになりながらも久住を責めたてた。


「だからそんなガキみたいな呼び方すんなっつってんだろぉ!」


「・・・ふーん」
突然、久住の様子が変わった。


黙ってオレの方に近づいてきたかと思うと、オレの顔を覗き込んできた
「な、なんだよ」
「ふーん、そっか」
「な、なんだよ、いったい」

「ターくんも…“男の子”になったんだね、、、、もう」
「えっ?」
その久住の表情も口調も、今まで見たことのない寂しさを纏っているように感じる。


「わかった。もう、ターくんって呼ばない。ごめんね」
「お、おう」


あっさりと誤ってきた久住に拍子抜けしながらも、次の瞬間オレに向けられた久住の背中がなんだかとっても寂しげに見えて、オレは心の奥が痛くなるのを感じていた。


そういえば、オレが“ターくん”とか呼ばれていた頃、オレも久住のことを“こはるちゃん”って呼んでたよな。。。
いったいいつから、オレは“久住”って呼ぶようになってたんだろう?


男の子…女の子…
そうだな、「男子」とか「女子」とか、そんなのを意識するようになってからなのかな。自然にそう呼ぶようになっていた。。。


そうか…
オレはずっと、久住が昔と変わったって思っていたケド、久住だけじゃない、オレももうあの頃のオレとは変わってしまっていたんだろうな…


「あ、あの…久住…」

「ん?なに?」
「オ、オレは…今はやっぱり…その…久住のことは“久住”としか呼べないケド…さ」
「・・・うん」
「とりあえず…ドッジボールはさ、出来るんじゃないかなーって思うんだ…昔みたいに」
「・・・うん、そーだね」

少しだけ、久住が笑ったように見えた。
ほんの少しだけだけど…それだけで、今のオレには、この数年間の時間をほんの少しだけ巻き戻すには十分なパワーになった。


「ヨシ!今日はみんなでドッジボール大会だ!」
「男子対女子−ううん、男子と女子の混合チームでやろうよ!」
「おうっ!」


「ねーみんなぁ!ドッジボール大会よろぉー!」
「えーなんだよそれー」
「ちょっと小春ーイキナリなに言い出すのよー」
「かったりーよー」
「いいじゃん、やろーぜ!」
「そんなガキみてーな遊び女子だけでやってろよー」
「ナニよ男子ー!」
「いいからやろーぜ!」
「えー」


・・・・・


大人になるってのはまだまだ先のことだと思うけど、それでもほんとに少しずつ、時はオレたちを変えていく。


だけど今だけは−あの時のように心のままに全ての壁を取り払ってお互いを感じあっていたい。


いつかきっと、「大人」になってしまう、その前に。












さぁ、て
これはもう嫌がらせ以外の何者でもないな、多分(^^;


まぁ、とりあえず


これで「投票」ってことで


Leaderさん(id:Leader)よろしくお願いいたします〜♪