オンリー・ユー 君にささやく ふたりの夏物語
忙しくても休みは必要−
と、いうことで、本日日曜日くらいは−ってカンジで休日となっていますが
気付けばもう6月11日じゃないですか、ということで、
まさに滑り込みなカンジで「デジタルブックスベストカットグランプリ」の方へ投票させて頂きます〜
あたふた (((^^;)(;^^) ))あたふた
▼デジタルブックスMYベストカット/2006年5月・紺野あさ美篇
●第3位 2点 : No.063
しつこいようですが自分は尻フェチです。
で、一部には誤解もあるようですが、尻フェチってのは、何も水着姿などで殊更に強調された尻にのみ惹かれるワケではありません。
このように至極ナチュラルな「後姿」であるが故に必然的に主張してしまうことで、結果的に紺ちゃんのスタイルの良さを雄弁に物語ってしまっているというような「尻」もまた、非常に心惹かれる「尻」だったりしますノ(´д`) ヘヘヘ
川o・д・)<って、いきなり「尻」ですか!
ごめんなさいぃぃ…ヾ(;´▽`A``アセアセ
多分、こっから下が物凄いコトになるんで、
とりあえずはこんな感じでご容赦ください(シ_ _)シ ハハァーー
●第2位 3点 : No.032
太陽の恵みの悪戯が映し出した純白の内側の神々しいまでの「美」の奇跡。
幼ささえ感じさせる少女の「美」の神秘は、邪さとはまた別のベクトルで心を大きく掻き乱してきます。
夏のある日−
久々に長い休みをとることができた私は、その休みの期間を受験浪人時代に何年か居候していたこともある親戚宅で過ごす事にした。
それは、特にその親戚に会いたかったわけでもなく、むしろかなりの「田舎」であるその環境になにかしら求めるところがあってのことだった。
この家にはあさ美ちゃんという一人娘がいる。自分が昔し居候していた頃まだ小学生だったから、今は高校生位か…。
2週間ほどの滞在の間、あてがわれた部屋で趣味の絵を描いていて、庭先で遊んでいる彼女の姿を窓の外に見つけることが何度もあった。
親戚に聞いたところでは、いつもは結構友達と街へ買い物に出たりもしているらしいのだが、ここ数日は何故だか家の周りでのんびりブラブラしているらしい。
(「彼氏」とかはいないのかな?)
昔は結構一緒に遊んだりもして、「お兄ちゃん」と慕ってくれていたものだったが…この数日の様子を見るに、さすがに今やオッサンの領域に差し掛かった私のことはあまり相手にしてくれていないようだ。
そんな短い「田舎」での生活も終りの時が近付き、明日にはまた「日常」に戻らなければならないというその日−
それでも特に何かに焦るわけでもなく、いつものようにノンビリ絵を描いていると、窓の外にいつものあさ美ちゃんが…しかし、いつもとは違う風景として存在していた。
「ねぇ、お兄ちゃん。私の絵、描いてよ!」
驚いた。
この2週間、殆ど会話らしい会話もしなかったあさ美ちゃんから突然「絵を描いてくれ」と言われたこともそうであるが、そのあさ美ちゃんが私のことを昔のように「お兄ちゃん」と呼んできたことに、何よりもまず驚いてしまった。
「あ、ああ、いいよ…」
あさ美ちゃんの奇襲攻撃にすっかりペースを乱された私は、考える余裕も無いカンジで、しどろもどろになりながら彼女の依頼を承諾してしまっていた。
場所は庭先−縁側をバックに
それも彼女の注文だった。
「えーっと、じゃぁね、その椅子に座っててね、あさ美ちゃん」
「はーい♪」
そうして、私は戸惑いに流されるまま、あさ美ちゃんをモデルに絵を描きはじめた…。
今でこそ、絵を描くことは趣味になってしまっているが、この家に居候していたころの私は本気で「画家」を目指していた。
職にもつかず、夢を求めて「美大」を受験しては失敗をくり返し、親元にも居辛くなって、「芸術家の感性を磨くには田舎の方が−」とか理由をでっち上げて、この家に転がり込んでいたのだった。
(う〜ん・・・昔っから「人物画」って専門外なんだよなぁ〜)
(あぁ、そう言えば前にもあさ美ちゃんから自分の絵を描いてくれって頼まれたコトあったような・・・・?)
イマイチ現状を理解できていない状態で、心ここに在らずではありながらもなんとかキャンバスに筆を重ねていた私だったが、やはり絵は正直で、なかなか目の前にいる少女の姿をそこに写し取ることは出来ないでいた。
「ねぇ、お兄ちゃん」
「ん、、、、え?」
なかなか思うように描けず、キャンバスとの…いや、自分自身との葛藤の最中だった私に突然あさ美ちゃんが声をかけてきた。
「わたし、こんなただ座ってるだけでいい?なんかもっとカワイイポーズとかしよっか?」
「え〜っと、いや、いいよそのままで」
その時もはや自分との葛藤という領域に入っていた私は、正直もうモデルであるはずのあさ美ちゃんのことは「どうでもいい」カンジになっていて、彼女の提案も受け流すことしかできないでいた。
そんな私の心を知ってか知らずか
「じゃぁさ、ちょっとこんなセクシーなカンジとかど〜かな?」
と言うと、あさ美ちゃんは突然、その純白の裾野を無防備に持ち上げて見せた。
「なっ・・・て、大人をからかうんじゃない!」
元々平常心とは程遠い状態にいた中で、不意打ちのように目に飛び込んできたその白く美しい脚部に完全に取り乱した私は、瞬間的にあさ美ちゃんを怒鳴りつけてしまっていた。
それこそ「大人気ない」対応だ−
「お兄ちゃん・・・」
驚いたように私を見つめるあさ美ちゃん。
そこにあるのは明らかに何の罪も存在していない大きな瞳。しかし、その瞳の美しさに言い知れぬ苛立ち感じた私は、さらに大人気なくも見苦しい言葉を発していた・・・
「いい加減にしなさい!突然絵を描いてとか言い出したと思ったら・・・。そーやってオレのことからかって楽しんでるのか!」
「お兄ちゃん…」
「お兄ちゃん…やっぱり全部忘れちゃったんだね、約束のこと」
「・・・約束?」
「・・・もう、いいよ」
あさ美ちゃんは、寂しそうな…悲しそうな…それでいて、なにかスッキリとしてしまったような顔をして私を見ていた。
そして小さく
「・・・さよなら、お兄ちゃん」
と呟くと、家の中へと走っていった。
「・・・・約束?」
「・・・・約束・・・」
(さようなら、お兄ちゃん・・・)
(約束だよ、お兄ちゃん・・・)
(約束・・・そうだ、「約束」!)
あの日の約束−
私が「画家になる」という夢を自ら葬ることを選択したあの日−
普通に就職をして社会人として歩む事を選び、長く居候していたこの家とも別れを告げる事にした私は、
その「別れの日」に、本当の兄妹のように慕ってくれているとばかり思っていたあさ美ちゃんから思いも寄らない「告白」をされていた。
「あたしお兄ちゃんのお嫁さんになりたい!」
「だから−」
「だからあたしも連れて行って」そう言いたかったのかもしれない。けれど、まだまだ子供の自分がそれを言ってはいけないコトをあさ美ちゃんはわかっていたのだろう。あさ美ちゃんはあの時私にこう言った−
「あたしが大人になったら、あたしの絵を描きに戻ってきて−」
「ああ、きっと戻ってくるよ。あさ美ちゃんの絵を描きに」
それがあの日の私の答え。
今にして思えば、必死に想いを言葉にした幼い少女に対して、あまりにも無責任な大人の回答。
それはまさしく、あの頃の私自身そのもの−
それでもあさ美ちゃんは、その「答え」を信じて待っていてくれたに違いない。
だから、私がこの家に戻ってきてから今日まで、友達と遊びにも行かずに、私が「絵を描かせてくれ」と言い出すのを待っていてくれたんだろう、、、、
(・・・何もかも、いい加減だ、オレはっ)
恥ずかしかった。いい加減な自分が。
許せなかった。あさ美ちゃんのあんなに綺麗な心を傷つけた自分が。
「あさ美ちゃん!」
とにかくあさ美ちゃんに謝りたくて、私は彼女を追いかけていた。
薄暗い家の中、射し込む光に導かれるように、私はすぐにあさ美ちゃん元へと辿り着くことができた。
泣いたりしているわけではないが、それでも俯きしゃがみ込んでいるあさ美ちゃんのその姿は彼女を傷つけた私の罪を充分に責めていた−
「あさ美ちゃん」
私は恐る恐る彼女の名を呼んだ。とにかく「ゴメン」と一言、彼女に言いたかったから…
「・・・お兄ちゃん」
ちょっと怒ったような、拗ねたような顔で、自分の膝を引き寄せながらあさ美ちゃんは顔を上げた。
その刹那、そんな彼女を照らしていた天然のスポットライトが、その光が持つ生来の命を輝きをもってそこに際立たせるその少女の美しさに、私はしばし全ての言葉を忘却の彼方へと押しやってしまった。
そしてただ、目の前にいる少女に見とれてしまっていた。
「お兄ちゃん?」
自分の名を呼びながら、次の言葉を発しない私に問いかけるあさ美ちゃん。
その声に我に帰った私は、同時に言葉を取り戻すものの、そのとき発するべき言葉はもう「謝罪」などではなくなっていた。
「あさ美ちゃん!遅くなったけど、約束通り君の絵を描きに来た。僕に君の絵を描かせてくれ!!」
今度はちゃんと、描ける自信がある。
この目の前にいる少女の、その美しい心の全てを、この真っ白いキャンバスに描ける自信がある。
この愛しい少女との未来を、描いていける自信がある−
●第1位 4点 : No.051
今回のデジタルブックスには、この写真のように紺ちゃんがカメラ真正面に座って見つめてるシチュエーションが数点見受けられます。
これは本編「なつふく」にもいくつか見られるシチュエーションで、その辺からも、この「なつふく」がカメラを「誰か」に想定して対峙する紺ちゃんを切り取る方法論が用いられていることが想像できます。
と、いうことは、そのカメラの向こう側である自分たちからの視点としては、その「誰か」を自分にしてしまう妄想がそこに発してしまうのは、もはや必然以外の何者でもないワケですよね、実際。
付き合い始めて半年−彼女と初めて来た沖縄。
それは同時に、初めての2人での旅行で、初めての2人での海。
眩しい光が集まる透明な青の中、彼女はずっとその世界の断片を命の宝石に変えて撒き散らしては光を反射させている。
付き合い始めた頃の彼女は、どちらかというと大人しいコってイメージだった。
2人の時間を重ねる中で、そんなイメージを少しずつ上書きしてくる彼女に出逢う度に、僕は何度も小さなドキドキと戦ってきたけれど、
この沖縄の光の中の彼女は、過去最大級のドキドキを僕に突きつけている。
大胆な水着−
美しすぎるプロポーション−
眩しすぎる笑顔−
一緒にはしゃいでる間はそれほどでもなかったけれど、ちょっと一休みしようと砂浜に腰をおろして、離れた所から透明の中に残った彼女を見つめていたら、急にそのドキドキが正体不明の「不安」に姿を変えいくのを感じた。
眩しすぎる僕の女神。
今こうして2人でいる幸せも、こうして彼女を見つめていられる幸せも、ひょっとしたら長い長い「幸せな夢」なんじゃないだろうか。
この瞬間にでも、僕はこの夢から目覚めてしまって、彼女は目の前から消えてしまうんじゃないだろうか。
そんなことはない−
必死に不安をかき消そうと彼女が放ち続ける光に目を向けてみても、その光が眩しければ眩しいほど、僕の不安は心に広がっていく…
「どうしたのー?」
僕の様子にいつもと違う空気を感じたらしい彼女は、砂浜に向けて水面を掻き分ける。
「いや、なんでもないよ。気にしなくていいからまだ遊んでなよ」
「でも、、、」
「大丈夫。ちょっと暑さにやられたダケだからさ」
「ホントに?」
「ん、、、、」
こんな「不安」を感じている自分を彼女に語るのもおかしな話しだから、なんとかごまかそうと曖昧な返事で逃げてはみたけれど、
言葉を探している間に僕の目の前まで来てしまった彼女に、その澱みのない大きな瞳で心を覗かれると、僕はもうウソをつくことは出来なくなってしまった。
それが僕の最大の弱点−
結局僕はこの今の「不安」を白状してしまう羽目になった。
「えーなんでー、、そんなことあるわけないじゃん」
明るく、でも決して僕のことを馬鹿にしている風でもなく、優しい笑顔を僕にくれる彼女。
「アタシはちゃんとここにいるし、今ここに2人でいるのも、夢でもなんでもないよ♪」
彼女の言葉はおそらく真実−
その彼女の言葉が僕の心に届けるこの暖かな幸せも間違いのない現実−
それなのに…
「うん、わかってる。わかってるんだけど、、、、なんか、ね」
説明なんかできるわけない。自分でもこの「不安」をキチンと理解できていないんだから。自分の心の中にあるモノなのに−
「んー・・・・じゃぁ、ね」
と、彼女は僕の目の前に、ペタンと腰をおろした。
「ずーっとこうしてあなたの目の前にいてあげる。そしてずーっと、あなたを見ていてあげる。消えたりしないって、アタシはずっとあなたの側にいるんだよ、って。あなたが感じれるまで、ずーっとずーーっと、ね♪」
「あさ美…」
「ね♪」
「うん、、、、ありがとう」
正直に言えば、そんな彼女の優しさもまた、僕の「不安」を加速させる要因でしかなかったんだけれど、
だからこそそのときの僕は、この「不安」と闘う決心をしていた。
今目の前で、こうして僕を見つめてくれている彼女を、絶対に「失いたくない」と思ったから・・・。
と、いうことで
なんかもぉ大変なコトになってしまいましたが(;^_^ A フキフキ
men's6(id:men-s6)さん、よろしくお願い致します〜m(;∇;)m