たかが言葉と嘯けど されど言葉の摩訶不思議

a33com2005-03-29

モーニング娘。×つんく♂2」


じっくり深々と読み込んでいこうと思っていたんですけれど、とりあえず全体像を掌握した方がいいのかな?ってカンジで、まずひととおり読むことにしました。
と、いうか、ざっと全体を読み終わりました。


全部読むことを目的にしたので流した感もあって、これからもう1度、今度はジックリゆっくり読み耽るつもりなんだけれど、
まず全体像を見渡す事で、現時的モーニング娘。の全体像が見えるかな、って思ったからのその選択で、
結果的に今感じていることは、「あぁ、モーニング娘。って、やっぱり歌を歌う人たちなんだよな」ってこと。
何を今更ですケドね。


冒頭のつんく♂インタビューから、根底に「歌」とか「音楽」があることは強調はされないけど主張はされていて、
歌手になりたかった人も、モーニング娘。になりたかった人も、芸能人になりたかった人も、違う自分になりたかった人も、
モーニング娘。である自分を、しっかり「歌手」だと受け止めていることから始まっている感が滲み出ている空気があります。


まず、受け手として単純にそれが嬉しかったコトです。


で、「本」としての全体的な感想。
まず、やっぱ能地さんのインタビューが非常に上手く聞かれる側を誘導しているのを感じます。
「本」にする為に多少事後調整はされてはいるんだろうけれど、それでも、全体として「いい言葉を引き出す聞き方」をしているなぁ、と感じる場面が多くて。
例えば藤本美貴さんのところ。
モーニング娘。に入ってうれしかったこと」という設問のながれから、

「(前略)ひとりだったら”ああ、よかったな”と静かにひしひし感じるくらいだと思うんですけど。
みんなでいれば”わーッ!”って盛り上がれるところは、グループのいいところだなって思いました」
―12人いたら、喜びが12分の1になるのではなく12倍になる?
「うーん、12倍以上かも。自分よりもっと喜んでいるコもいるから(笑)」

この会話の絶妙さ。普通上段の返答だけで終わるんですけど、「12分の1ではなく12倍?」って質問をたたみかけるセンスが見事だなと思う。スゴク言葉を上手に使えてる感もイイし。
それに「12倍以上」と答えていける藤本美貴もさすがなんですケドね。その理由付けの見事さも含めて。
ただそれも、聞き手によって引き出された見事さであるわけだから、ホントに、いい仕事してるよなぁ、ってカンジです。ハイ。


そんなところで、
この聞き手によって導き引き出されたモーニング娘。は、ほんとにますま愛情度を高めてしまわずにはいられない「モーニング娘。」だった、というのが、流し読みでの相対感。
聞き手の言葉選びも見事だけど、ちゃんと上手に答えていってる娘。さんたちもたいしたもんだ、と。
きっとれいな辺りは言葉探しで四苦八苦してたんだろうケドね(^_^;


それにしても、
この本に載ってる写真の方が、どっかのライブ写真集よりよっぽどいい「ライブ写真」なんですケド…
 この「ライブ感」がイイなぁ(V^-°)イエイ!


ってことで、
期待を裏切らない1冊であったことを確認した上で


再度矢口さんからジックリ読み返しま〜す、っと。


ってぇか、
この手の「順列」で見ていくもので、矢口さんの次に石川さんがきて、ちょっとすればもう紺ちゃんで、ガキさんまでいっても後ろにまだ4人もいる、って状況が
自分的にはイチバン「変化」を実感するところだったりしますね、うん。